ダイエット器具はラクしてやせるという願望がかなうものではなく無意味な出費が増える器具かもしれませんね。
サウナスーツはダイエット器具としてメジャーなものの一つです。脂肪が気になる部分に装着したり、顔以外をカバーするものまでバリエーション豊富です。共通事項としては、発汗 = 新陳代謝向上 = 脂肪燃焼 と効果をアピールしているところです。これだけだと脂肪燃焼が簡単に行えるものだとの誤解を生みます。
確かに発汗促進による新陳代謝の向上は運動の効果を助けていることは否定しません。
でも発汗作用と脂肪燃焼とはいかなる関係もありません。これは汗で喪失した水分は、その後の補給で即座に戻ってしまうからです。
つまり、サウナスーツ着用は脂肪燃焼のための運動と組み合わせてこそ効果が生まれるものです。
もっと極端な例は、例えば腹部や太ももなどの部分装着のみで効果があると宣伝している例です。断言しますが、部分やせなどありえません。その部分の発汗作用を促したからといって、そこの部分の脂肪が限定的に消化されることはないからです。
通常は徒歩レベルで30〜40分以上運動して初めて血液中のブドウ糖が消化され、ここから脂肪燃焼が始まります。ダイエットというのはそこまでの手間が必要なのです。
最近では、ロデオボー○やサーフ×ーイといったダイエット器具が登場しています。特徴は例えば左右に反復して動く器具に跨り、下半身がそれにつられて左右に揺さぶられ、自動的に筋肉が運動を行う といったキャッチコピーを有します。すなわち「揺さぶられるだけで楽々シェイプの期待大!!」というものですが、残念ながらどんなシェイプ効果があるのかも明確ではありません。
ダイエットのための脂肪燃焼に当たっては、脳からの命令で骨格筋を動かし、それに応じて適切な負荷がかかった状態で筋肉を展開/収縮させる必要があります。ところがこの器械を使用するとき、ただ揺すられているだけの人が意外にも大多数なようです。
本来の使い方としては、器械に揺すられているときに腹筋なり太ももの筋肉に力を込め、器械の挙動に反するように力を入れ続けることなのです。これは長時間やるとかなり負荷の高い運動となります。
揺すられているだけでは運動ではなく、脂肪燃焼もしませんからダイエット効果なんてありえません。わかりやすい例として、人を揺すって起こす時、寝ている人間が意識して筋肉を動かしていますか?これと同じ事です。
気になる部分に電気を流し、筋肉を刺激するダイエット器具はEMSと呼ばれています。これは1万円台後半から、高いものは10万円以上もするものであり、医療用具の低周波治療器に比べても高額な感は否めません。
これは電気の刺激によって筋肉を動かし、ベッドで横になっているだけで、筋力運動をしたのと同じ効果を得ることができることを売りにしています。それでは腹筋に適用した例を考えてみます。
前にも述べた通り、人間は脳からの信号によって筋肉に運動を命令します。人体は腹筋運動をする場合、腹筋だけでなく背筋、大胸筋、上腕や大腿の筋肉など腹筋を中心に全身の筋肉を挙動させるようになっています。
ところがEMSを腹部に当てた場合、腹筋だけが収縮しますが他の筋肉は挙動しません。またこの場合、脂肪燃焼を伴う運動とは性質が異なるものですので、効果はほとんどありません。
参考までに、電気刺激で消費するカロリーは30Kcal程度であり、痩せる効果はほとんどないと断言できます(1998年第19回肥満学会の臨床試験報告より)。費用対効果を考えると、ほとんど意味がないとお考えください。